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ゲストハウスに行こう! 済州の旬、ゲストハウス
2011.12.02 (今) 佐藤あゆみ contributor@jejujapan.com

 

   
▲ 撮影:佐藤あゆみ

色とりどりの洗濯物がはためく庭に、犬がのんびり寝そべり、「アンニョンハセヨー」と挨拶すれば、まるで久しぶりに会った従姉妹のようにアジュモにが「遠い所、大変だったでしょう…!」と庭先まで出迎えてくれる場所。

 今回は韓国の3,40代の若い世代が済州で巻き起こしている一大ブーム、「ゲストハウス」という文化を紹介したい。「ゲストハウス」といえば、一般にホテルよりも安く、複数の人と同じ部屋に寝泊りする施設だ。安いだけあって、一昔前までは狭くて汚いイメージがあった。日本でも、若いバックパッカーや長期滞在の外国人旅行者を除いては、ゲストハウスなど、選択肢にも入らないものだった。私の場合も15年ほど前に学生グループで京都のゲスハウスに泊まったのが唯一の経験で、今の私ならば、温泉旅館を選ぶだろう。しかし、ここ済州では事情が少し違う。最近続々とオープンしているゲストハウスでは、外国人よりも韓国人旅行者を対象とし女性を中心に、若い男性や中年の夫婦連れまでは実に多様な韓国人で賑わっているのである。

 では、旅行者は済州島にどんなものを求めて来るのだろうか。私もかつては旅行者として何度も済州島に来たことがあるが、済州島のどんなところに魅力を感じていたのだろうか。まずは青い海、ハンラ山、オルムなど自然の風景が魅力だった。ただその自然の中に佇むだけでいい。また、サイクリング、スキューバダイビング、登山などでも自然を満喫できる。さらには、済州島ならではの食べ物だ。日本から来る友人たちは、「黒豚の炭火焼き」「海鮮なべ」「アワビ粥」この3つを必ず食べたがる。その他にも済州島固有の文化も魅力的だ。耽羅王国の名残りや、畑を縁取る黒い石垣、四角く石垣で囲まれたお墓を見ると、韓国の中の異国に来たような感じがする。
 
きっと韓国人の旅行者も同じように感じているのだろう。最近は新たにもう一つ、「出会い」の魅力が加わっている。ホテルや民宿では味わえない出会いの新しい空間を提供しているのがゲストハウスというわけである。

 私が先ず訪れたのは西帰浦市ナムウォンにある「アンニョン メイ」。海辺に面した昔ながらの住宅地の中にある。普通の民家を改造した清潔でかわいらしいゲストハウスだ。石垣を入ると貝殻が点々とディスプレイしてある。

「気を遣わないで、こっちで一緒にマッコリでもやりましょう。」部屋に荷物を置く間もなく、若いオーナー夫婦が人懐っこい笑顔で誘ってくれた。庭の中、母屋の向かいに位置するカフェに座り、済州に住んだ感想、旅行に来た感想など夜中まで話が尽きない。他のお客さんはみなソウルから来ているらしい。ここで出会って友人となり、ソウルに帰ってからもまた集まりを開いている人達もいると聞いた。

「浜辺の道のサイクリングもお勧めですよ」との言葉に、白い自転車に跨る。今日だけはこの町内の住民の一人として、住まわせてもらうのだ。すれ違う町内の老人に挨拶をする。ここでは、自分のルールにこだわってはならない。ホテルとの一番の違いはここにある。「お客様」ではなく、「親類の家に泊めてもらう」感覚である。海の風景に魅了されて部屋に戻ると、暖かい布団が用意されていて、親類の家に遊びに来たような感覚になってしまった。

次に訪ねたのは西帰浦市カシ里にある「タシテレ」。ここはアンニョンメイとは対照的に山の中腹にある。タシテレはチベット語の挨拶の言葉である。

   
▲ 「タシデレ」の内部   撮影:佐藤あゆみ

日暮頃に到着した私たちをオーナーと2匹の犬が迎えてくれた。足元を見ればもう2匹の犬。どの犬も吠えることなく静かに尻尾で挨拶してくれた。すぐ隣がみかん畑、広い庭とカフェ、そして奥にゲストハウスの棟が続いている。どの部屋もオルムの名前になっている。部屋に入ってみると寝具はすべて柿渋染めのお手製だった。ちょっとした小物一つを取ってもオーナーのセンスの良さが表れている。小さな音量でチベット音楽が流れる中、オルレコースを歩いた疲れもあってぐっすりと寝むりこんでしまった。一人静かに次の日の日程を組む女性の旅行者が見かけられた。ここは長期滞在する人が多いと聞いた。チベットの虜になった旅行者やバックパックの旅に魅せられた旅行者が静かに交流できる場所を提供しているのだ。

ゲストハウスは今やこの狭い済州島内に300箇所近く出来ているという。中には済州が好きで、ソウルからゲストハウスを営むために移住してくる若者も多い。個々の主人がそれぞれの個性を表現しているので、旅行者たちは自分の好みに合ったゲストハウスを選ぶ。ここでは韓国人向けのゲストハウスを紹介したが、もちろん、英語にも対応して、外国人でも気軽に宿泊できるゲストハウスも多数ある。でも、家族的なもてなしが基本だから、「郷に入ったら郷に従え」を肝に銘じて、マナーを守らなければならない。 済州島が初めての人でも、ホテルとは一味違う出会いが望めるゲストハウス、一度お試しになってはいかがでしょうか。

 

記者 : 佐藤あゆみ contributor@jejujapan.com

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