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旅する作家「椎名誠」、済州でも自己流を貫く
2012.06.08 (今) 安幸順 jejudesk@jejujapan.com

椎名誠は旅する作家である。 建物を持たないネットミュージアムという発想に驚きをながらそのサイト『椎名誠 旅する文学館』を訪問してみたところ、1955年11歳のときにスウェン・ヘディンの探検紀行『さまよえる湖』に感銘を受け、探検紀行全集を読み始めたという履歴が、目を惹いた。そんな好奇心豊かな少年がそのまま、写真、映画、小説の創作活動や楽しい仲間との旅の生活などで、年をとるのも忘れて、人生を楽しんでいるのだろうか。旅とは価値の発見であると言われるが、彼は済州でそれをどのように実践しているのか。旅のプロだからこそ見える何かがあるはず、と期待にワクワクしながら、済州五日市場で会ってみた。


   
▲ (左から) 言葉の壁を越えるコミュニケーション術はこれ!、済州島のシンボル漢拏(ハルラ)山をイメージさせるハルラボンの美味しさと形に自然と笑みがこぼれる。  撮影:齋藤 浩

Q  済州は初めてですか。

A 7年前に来たことがあります。済州馬の取材旅行でした。


Q  今回の済州訪問のきっかけは何でしたか。

A 仕事の依頼がきっかけでした。4月28日に横浜を出発して神戸、上海、済州を周り、アメリカに戻るクルーズ船での講演の依頼を受けたのですが、講演だけでは物足りない気がして、「怪しい探検隊」の仲間を誘って、一緒に来たのです。


Q 「怪しい探検隊」って、何か変わった人の集まりのように聞こえますが…。

A そんなことはありません。それぞれの分野で一生懸命生きている人々が意気投合して、時々一緒に旅をするのです。今回も急な話なのに、メンバーの10人が同行してくれました。


Q  済州島の民俗とか自然といったように特別なテーマーを決めていらしゃいますか

A 各人が自分の興味に合わせて、自由にあちこちへと走り回っています。済州の全地域が対象です。まず、初日から4日間は城山浦で泊まり、今日、済州市の梨湖海岸の方に移りました。民宿の周辺では、子供たちがわいわいと遊んでいました。懐かしい風景に気持ちが和みましたね。 済州島は美しい自然はもちろんですが、人、心温かい人々が魅力の一つですね。素直というか、気持ちがすぐさま表情に出て、うそをつけないのではないかな。アワビが好きなメンバーがいて、海女さんに弟子入りをお願いしたところ、きっぱりと断わられました。(笑) でもサザエを分けていただき、その心の温かさが伝わってきました。


Q  今回のことを雑誌に寄稿されますか。

A そうですね。雑誌にも書きますが、済州島についての本を出版しようという話が持ち上がっています。例えば『怪しい探検隊、済州島に乱入!!』といったような形で、我々が見たり経験したりした済州の話をしたいと思っています。私自身もそうですが、日本の近くにこんなに良い島があるのに、なぜ知らない人が多いのだろうと疑問になりました。済州での発信の仕方にも問題があるんじゃないでしょうか。もっと積極的になっていただきたいですね。こちらに来る前に、日本で済州に関する情報を得ようといろいろ探してみましたが、きちんとしたガイドブックもなくて、驚きました。


Q  発信の努力はしているのでしょうが、それが一方的だったのかも。外国人の立場から見た済州の魅力、価値といったような、発想の転換が必要なのでしょうね。その意味でも、企画されている本は、済州にとって非常に重要な意味をもつことになりそうですが、刊行はいつ頃になりますか。

A 今年のクリスマスを目安としています。ホテルに泊まり、有名観光地をみて紹介するといった類のガイドブックにするつもりはありません。ご期待ください。今回の済州ウィークリーのインタビューの話も入れたいんですが、構いませんか。


Q  もちろんです。今後の済州での日程はどうなりますか。

A 済州マッコリ工場に取材に行ったり、西帰浦の虎島で釣りに挑んだり、日韓の対抗野球試合なども予定しています。おいしいアワビが忘れられないので、海女さんにまた会って、僕らのメンバーの弟子入りを真剣に考えてくださいと頼んでみようと思っています。それから西帰浦の五日市場にも行ってみたいです。


Q  今、済州島では海軍基地建設の問題で長期にわたって混乱が続いていますが、ご存知でしょうか。

A 詳しくはわかりませんが、聞いてはいます。地政学的位置なども関連して、複雑な政治の問題なので、僕が端から賛成とか反対とかを言えませんね。ただ、沖縄から学ぶことが多いのではないでしょうか。


 「お勧めの旅行地は南米だ」と語る作家「椎名誠」は、内と外、韓国と日本といった境界に束縛されない自由人であった。「済州は人がいいですね」とやさしい目をして語り、市場での「ポマル(小さな巻貝)カルグッス」をおいしく食べながら、どんな質問にもためらわず、飾らない答えが返ってきた。このインタビューの続きは年末に刊行予定の本で出会えるはずである。期待したい。

済州は日本の北海道、沖縄に匹敵する韓国の有名観光地である。2012年には観光客1千万を目標とし、実際に順調な滑り出しを見せているが、海外での認知度はまだまだ十分とは言えない。しかも、従来と比べ、旅行者のニーズがはるかに多様化し、何か一つの「目玉」を打ち出して、それで万歳とはなりそうにない。でも、あえて言えば、それがないわけではない。済州が本来備えてきた「済州らしさ」を守り、育て、それを積極的に打ち出していくこと、それが最善の広報になるのではなかろうか。


記者 : 安幸順   jejudesk@jejujapan.com

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言葉の壁を越えるコミュニケーション術はこれ! 撮影:齋藤 浩
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