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日本の食文化に触れる、料理体験教室
2012.05.01 (火) 佐藤あゆみ contributor@jejujapan.com

2月26日(日)、済州市の済州観光大学で日本料理体験教室が開かれた。

主催したのは在済州日本国総領事館。これまで、日本総領事館では毎年数回ずつ日本の文化を紹介するイベントを行ってきたが、日本料理の体験教室は初めての試みで、済州の人々の関心度は非常に高く、定員を超過するほどだった。

   
▲ 済州観光大学で開かれた日本料理体験教室       撮影:佐藤あゆみ

料理の指導は、ソウルの日本大使館で料理人としての経歴も持つ石井文啓(ふみよし)氏。料理は「天丼」と「鯵のつみれ汁」、どちらも 、庶民的過ぎず、それでいて家庭でも実践できそうな丼と汁物ということで選ばれたらしい。さて、日本の料理が韓国の人々にどう受け止められたのか…。

韓国で人気のある日本料理といえば、やはり寿司やしゃぶしゃぶなどの定番料理である。その他、庶民的なものとしてなら、とんかつ、お好み焼き、日本風ラーメンなどが挙げられる。「あれ?外国人の好きな、てんぷらが抜けている」と思う人もいるかもしれないが、韓国ではてんぷらは「ティギム」と呼ばれ、すっかり定着しているのである。ただし、韓国のティギムは食感がカリカリのしっかりした厚めの衣であり、日本のてんぷらとは少し異なる。

当日は、42名の参加者が 石井氏の指導のもとに料理を作り始めた。日本料理は、スパイスなどは極力使わずに、旬の野菜や魚介類を豊富に使い、素材の味を尊重する。また、見た目に美しいのも日本料理の特徴である。実習では、てんぷら用のナス一つを切るにしても、美しく切る方法が懇切丁寧に指導された。 参加者たちは 慣れない手つきながらも懸命に指導に従い、ついにはどのテーブルでもこんもりと盛り上がった椎茸や扇形のナスなどのてんぷらが並び、日本の料理店で見るのと遜色ないほど美しいものに仕上がった。

ベテランの主婦に混じって、学生や若い女性、さらには男性もいたので、鯵のつみれ汁は難関の連続だった。若い学生の参加者などは悪戦苦闘のあげくに魚を下ろした。切れ切れで不恰好な代物だったが、「次はこの魚を細かくたたいてください」との説明に、思わず笑顔になる。つみれ汁は魚を三枚に下ろしたり、豆腐を裏ごししたり、かつおだしをとったりと、日本料理の基本要素がふんだんに入っている。特に魚を三枚に下ろす時などは、骨の処理や皮の剥ぎかたなど、本物のプロの技を間近で見ることができた。何一つ手を抜かないで基本に徹することによって料理の味が全く違うことが参加者にも伝わっている様子だった。

感想を尋ねてみたところ、「日本料理の味が繊細な理由が分かる気がしました」「特に、かつおと昆布のだしが気に入りました。どんな料理にでも使えそうです。これから、家でも  かつお節でだしを作ってみたいです」「韓国のてんぷらと違って、タレが滲みこんだ、しっとりふわふわのてんぷらもおいしかったです」「自分が作ったとは思えないほどおいしかったです」と、大好評だった。一方、「丼物をもっと紹介して欲しい」「寿司の作り方を教えて欲しい」など、次回に期待する声も多く聞かれた。

今回の日本料理体験では、日本の食文化の紹介もあった。例えば、日本料理ではスプーンを使わず、箸を使って食べるのが食べ方の基本であることなどである。これは韓国の作法とは大いに異なる。汁物の場合には韓国ではスプーンを使い、椀を持ち上げて口を付けて飲むことはマナー違反になるというわけである。今回、鯵のつみれ汁は小さいお椀に入れ、お椀に口を付けて頂くという日本式の食べ方を体験した。「日本ではお椀を持ち上げて食べるのが正式、というのが何となく不思議な感じ」と学生の参加者は言う。

ただ、初回ということもあり時間と場所の余裕が無かったせいだろうか、調理後は立ったままあわただしく食事を済ませてしまった。調理前に紹介された日本の食文化を実際に体験してもらうことにも意味があったはずだから、少し残念に思った。しかし、そうしたことは、今度の機会に 期待することにしよう。日韓の交流を進める上で発展の可能性の大きい料理体験教室。済州島の人々からもますます熱い視線が向けられている。


記者 : 佐藤あゆみ   contributor@jejujapan.com

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