Update 2012.12.12 水 18:33
トップページ お気に入り
全記事一覧
首页 > 新聞 > コミュニティー > 済州は今 | Jeju Life
3月済州で開催された日本の2つの写真展
主催:在日本国総領事館
2012.04.26 (木) 佐藤あゆみ contributor@jejujapan.com

       日本風景写真展          日常の息づかいを感じて〜   

   
 
日繁華街の雑踏、夕飯の買い物客、郷土の祭り。日本の日常を撮った写真展が3月2日(金)から8日(木)まで、済州市文芸会館で開催された。

出品したのは 1973年生まれの二人の日本人写真家である。一人は 大阪市出身の須藤秀澤。今回はモノクロの作品だけを出展した。その中でもかなりの部分を占めるのは大阪の風景。賑わう繁華街や裏通りの寂れた町並みなど、その土地で生まれ育ったからこその、街の表情の捉え方が冴えている。そのほか、西日本各地の神社仏閣などの観光名所での人々の横顔も面白い。

もう一人は 、宮城県仙台市の出身の高橋亜由美である。今回は、あえて東日本大震災には触れず、東北ののどかな風景や人々の暮らしを中心にした作品が多い。各地の祭りや黄昏時の街など、だれもが郷愁を覚える作品だ。

この二人に共通しているのが、その土地に深い愛情を持っていることだ。どの国でも人の住む所には人の暮らしと日常がある。働いている人もいれば観光に来た人もいる。休日でふらっと散歩に出て来たような人もいる。実際に行ったことがない風景の中に、なぜか自分の安らぐ居場所を見つけ出せるような作品ばかりだった。

「憎もうと思っても憎めないのが、私の中の日本です。写真展を見て、またその思いを自分のなかで再確認しました」

済州市の70代男性は言う。「あまりにも近い国、そして私たちの国とこんなにも似ている日常の風景を憎めますか…。」

写真は「ここに庶民の日常と喜怒哀楽がある」と語りかけてくる。日本の何気ない日常を多くの人が感じ、共感できるいい機会だった。

 


                   東日本大震災からの復興写真展                     

   
 
大地と人々の心に深い爪あとを残した東日本大震災。当時、大津波が町を襲う恐ろしい場面がテレビやインターネットで世界中に報道された。あの町は今、どうなったのだろうか、無事に助かった人々はどんな日々を過ごしてきたのだろうか…。それらを克明に記録した写真展が3月13日(火)から18日(日)まで、済州市学生文化院で開催された。

写真は昨年3月11日の大津波と気仙沼の大火災から始まる。家族や家や車…大切なものたちがおもちゃのように流される衝撃的な光景。ところが、震災の翌日の写真からは、さらに大きな被害の実態が明らかになっていく。一面の泥の海の中に取り残されていた人が次々に自衛隊に救出されていく。そして、被災地の人々を中心にスポットが当てられる。避難所で家族の安否を懸命に確認する人々、瓦礫の前で呆然と立ち尽くす人々。突然見舞われた災害になすすべも無く、不安と悲しみに満ちた表情をしている。これから一体何をすればいいのだろう…そんな言葉しか出てきそうにない表情だ。と、不意に喜びの涙を流す老夫婦の写真が現れる。安否を気遣っていた夫との再開の場面。そして各国のボランティアやレスキュー隊が続々と駆けつける様子が撮られている。そうだ、私たちには家族がいる、地域の仲間がいる、世界中に応援してくれる人々がいる。ようやく写真の中の人々の表情に希望の光が差してくる。復興の兆しと共に被災地にも春が訪れた。満開の桜の花の下、新一年生は避難所から小学校に通い、大人たちは懸命に瓦礫を片付ける。そして夏、そこでも選挙が行われ、避難所の生活も少しずつ改善されていく…。今回の写真展では被災者の表情と、四季の移り変わりと共に復旧作業が変化する様子を見事に映し出していた。

展示の最後には、被災地の小学生が「ありがとう世界の皆さん」、「私のしたいこと」「私の10年後」をテーマに描いた絵があった。子供たちの明るい絵を見ていると、世界中の支援と被災地の努力があったからこそ、ここまでに至ったのだと感じた。まだまだ十分とは言えないが、被災地の人々は少しずつ、だが確実に一歩一歩前に進んでいる。自然を前にした人間の小ささや脆さ、しかしそれと同時に、それを乗り越えていく人間の強さと大きさを感じた写真展だった。

「災害の様子を目の当たりにして、とても胸が痛いです」「被災地に暮らす人々の辛さを感じました」という声と共に、「日本の底力と立ち上がる勇気に感動しました」「わが国でも自然災害に対処する方法を模索しなければならないと感じた」などの意見が寄せられた。しかし何と言っても、 多くの観覧者が語った「頑張れ、日本!」の言葉が胸に残った。

 

展   示   写   真

   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 

記事、写真 : 佐藤あゆみ   contributor@jejujapan.com

ⓒ 済州ウィークリー(http://www.jejujapan.com) 記事の無断転載を禁止します | 版.聲明  
Most Popular
Photo
「在日済州人、彼らのお蔭で今日の済州があるんですよ」
兪弘濬『済州文化の深淵を込めました』
〖WCC〗世界の環境リーダー、人類に問いかけたメッセージは?
〖WCCあれこれ〗済州の生命(いのち)の森、「コッチャワル」
[청소년보호정책]
Mail to editor@jejujapan.com   Tel. +82-64-724-7776   Fax.+82-64-724-7796   청소년보호정책 : 고은영
登録番号 : Jeju Da 01093   登録時間 : 2008年 11月20日   発行人 : 宋姃姬
Copyright © 2009 jejujapan.com 掲載の記事・写真・図表など無断転載を禁止します。すべての内容は韓国の著作権法により保護されています。