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観光旅行だけでなくMICEもぜひ済州で
2012.04.04 (水) 坂野慎治, 金秀庭 jejudesk@jejujapan.com

観光の中心地・済州

テレビで済州のローカルニュースが始まると「今日の入島観光客数」が表示される。それを見る度に、済州は観光地なのだと今更ながらに実感する。済州の観光客数は去年、約760万人(前年比16.2%増)と過去最高で、今年は1000万人を目指している。

韓国では数年前「済州オルレ」がブームになった。2007年に始まったウォーキングコース・オルレは、済州の自然を感じながら隅々まで歩いて回ることができる。この済州オルレは、従来の物見遊山型観光から自然体験型観光へと済州観光のトレンドを変え、全国的にもウォーキングブームという新たな旅行文化をもたらした。済州オルレは2009年、サムスン経済研究所の「10大ヒット商品」で1位に選ばれ、今年3月には日本でも「九州オルレ」がスタートしている。
 
仕事や日常のストレスから解放され、澄んだ自然の中で心身を癒してくれる済州。韓流ドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』、『オールイン 運命の愛』、『アイリス』などの舞台でもあり、ビジネスとは無縁のリゾートだと感じられるかもしれない。だが済州は、そうした個人レベルの自然・リゾート旅行にビジネスを融合させ、新たな付加価値を生み出そうとしている。それがビジネス観光「MICE(マイス)」だ。


MICEの中心地・済州

MICEとは、Meeting(企業などの会議)、Incentives(報奨・研修旅行)、Conventions(国際会議)、Exhibitions(展示会)の言葉の各々の頭文字を複合させた造語なのだが、済州ではそのMICE事業が着々と成果を上げつつある。国際団体連合(UIA)が2010年に発表した都市ごとの国際会議開催数によると、済州はアジアで7位。今年9月には環境分野で最大規模の国際会議・世界自然保護会議(WCC)が、済州で開かれる。MICE産業は2009年、韓国政府によって「新成長動力産業」に指定されたが、済州道でも「先導産業」に指定し、MICEの中心地への発展を目指している。

   
▲ (左から)「国際グリーンマイスウィーク」観光業界のバイヤー商談会、  テーマパーティー         撮影:金秀庭
報奨・研修旅行をみると、昨年11月に日本の農業協同組合の900人が2泊3日の日程で済州を訪れた。また中国の宝健は昨年、なんと1万1200人もの社員が報奨・研修旅行で済州を訪れた。済州道は、済州市内に「宝健通り」を作り、道知事が晩餐に参加するなど、道をあげて歓迎・支援した。

これまで済州は、MICE産業のハードウェア(インフラ)とソフトウェア(体験プログラム)を着実に整えてきた。ハードウェアとしては中核となる済州国際コンベンションセンター(ICC JEJU)があり、国際会議、セミナー、展示会などが開催できる。それ以外にも様々なクラスのホテル、コンドミニアムなどの宿泊施設があり、行事の性格や規模に合わせての選択の幅が広い。

ソフトウェアとしては、ゴルフ、スキューバーダイビング、パラグライダー、乗馬などのまさにリゾートらしいレジャーに加え、MICEに特化した体験プログラムや公演が多数用意されている。例えば、組織力や問題解決能力を向上させるチームビルディングプログラム、世界遺産に登録されるほどの見事な自然の中で済州の歴史や文化などを体験できるテーマパーティープログラム、済州の民謡や舞踊などの伝統文化公演があり、単なる体験の域を超えて、仲間との絆や協調性を養うことができる。


済州観光公社インタビュー

済州のMICEに関する詳しい情報を得るため、済州観光公社を訪問した。済州観光公社はMICE事業のマーケティングを担当しており、MICE専門家の養成も行っている。日本語の堪能な日本地域担当者の李善弘(イ・ソンホン)さんに、済州MICE産業の概況と日本への誘致活動について話を伺った。


Q:MICE開催地として済州の長所は何ですか。

A:済州コンベンションビューローが昨年、済州で行われたMICEの主催者120人を対象に調査したところ、済州をMICEの開催地に選んだ理由として、47%が「観光もできるため」、28%が「支援制度があるため」と答えました。ユネスコ世界自然遺産など豊かな観光資源と多彩な文化・体験プログラムが評価されたようです。済州特別自治道観光協会では現在、15のテーマパーティープログラム、24のチームビルディングプログラム、14のイベント・公演を開発しており、インセンティブ(金銭的支援)も提供しています。詳しくはウェブページをご参考ください。


Q:特に人気のある体験プログラムは何ですか。

A:済州の天然の素材や染料を使った「天然染色テーマパーティー」が人気です。チームで助け合いながら染色するうちに、互いが打ち解けるようになりますし、完成した作品は持ち帰ることができます。フードテラピー、アロマテラピー、音楽テラピーなどを融合させた「テラガーデンテーマパーティー」も満足度の高いプログラムです。「世界自然遺産コムンオルムで宝探し」は、チームでミッションを進めるうちに協調性と参加意識が高まると好評です。「済州伝統陶芸」も、チームで陶磁器を作るため協調性を養えます。プログラムを日本語で行うこともできます。


Q:昨年、日本の農業協同組合の900人が済州を訪れましたが、反応はどうでしたか。

A:日本の企業・団体としては最大のツアーでした。そのため、済州道レベルでも特に気を遣って、空港での歓迎行事、ホテルの横断幕、メニューへの農協ロゴの印刷などを行いました。こうした小さな心遣いが、日本の方々に喜ばれました。日本語が通じてゆったりと旅行でき、食材も新鮮だったと評価されました。日本から1時間半で着き、ビザもいりませんが、入国手続きをすることで外国に来たと実感できる点も良かったようです。

ですが、私たちは必ずしも大規模ツアーを期待しているわけではありません。むしろ300人以下ならホテルの予約や移動も効率的ですし、体験プログラムも行いやすいからです。


Q:日本の企業が済州でMICEを行う場合、どんな支援を受けられますか。

A:MICEに関する誘致や支援は、済州観光公社と済州コンベンションビューローが行っています。行事の性格や規模によって違いますが、済州観光公社では30人以上から支援しています。支援の内容は多彩で、主催者側の意見を積極的に受け入れているので、いつでもお気軽にお問い合わせください。


Q:MICEの事前調査のため済州を訪問する場合も、支援がありますか。 
 
A:はい。MICEの事前調査のための航空費や宿泊費、食費、プログラム参加費などを支援しています。


Q:事前調査が誘致につながらなければ、申し訳ない気がするように思いますが…。

A:MICEの誘致が簡単でないことは、私たちも十分に承知しています。私たちは短期的ではなく長期的に考えているので、事前調査が誘致につながらなくても構いません。済州は大きく変化しています。まだ不十分な点もありますが、懸命に努力しています。ぜひ一度訪れて、発展している済州を感じてください。


Q:MICEの開催地候補として済州を考えている日本の読者に、最後に一言お願いします。

A:「百聞は一見にしかず」と言うように、実際に見てみないと分からないことが多いと思います。ぜひ一度済州にいらしてください。そのために必要なことがあれば、全力でサポートさせていただきます。

 

済州MICE関連情報         http://www.jejumice.or.kr/
済州特別自治道観光協会         http://www.hijeju.or.kr/japan/
済州観光公社MICE事業推進団・李善弘         TEL:+82-64-740-6073、
                                                                        Email:iamsunon@ijto.or.kr

 

坂野慎治(済州大学通訳大学院教授), 金秀庭(済州大学経営学科博士課程)   contributor@jejujapan.com

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