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300余年前の『耽羅巡歴図』に記録された済州馬 ―<貢馬封進>、<山場駒馬>などを中心として
2012.03.17 (土) 金吾順 contributor@jejujapan.com

朝鮮王朝粛宗王の時代、済州兵馬水軍節度使を兼ねた済州牧使として赴任した李衡祥が残した記録画帖『耽羅巡歴図』は300余年前の済州を読み取るアイコンである。それは管内の対外防御体制を点検し、民衆の風俗を調査することを第一の目的として作られたのだが、数々の貢物、なかでも馬を育て朝廷に進上していた当時の済州の人々の生活史を知るのに必須の情報が満載だからである。

   
▲ 朝鮮王朝粛宗王の時代、済州兵馬水軍節度使を兼ねた済州牧使として赴任した李衡祥が残した記録画帖『耽羅巡歴図』   写真提供:西帰浦市庁
とりわけ、『耽羅巡歴図』は朝鮮時代に国馬の宝庫だった済州を理解する重要な情報がもられた資料である。当時、済州の姿を描いた地図「漢拏壯矚」、進上に必要な馬を点検する過程を描いた「貢馬封進」、中山間の山馬場で育てた山馬の頭数を確認する「山場駒場」などがそれである。

「漢拏壯矚」は朝鮮粛宗28年(1702年)3月、李牧使が赴任してすぐに、済州三邑(済州牧、旌義縣、大靜縣)の境界と実相を把握するために制作された地図である。慶尙北道李衡祥宗家に所蔵されている仮称『耽羅図』が発見されるまでは、済州単独の地図としては最古のものと評価されていた。制作年度が壬午‧1702年4月15日と明記されたこの地図には、済州の防御拠点である3邑城と9鎮をはじめ、烽隧と煙台、中山間の牧馬場の名、道路の境界、村の名などが詳細に記されている。中山間一帯に散在する牧場の名と区画境界、オルムの名などは済州の牧場史を理解するにあたって貴重な資料として活用されうる。

「貢馬封進」は巡歴に先立つ6月7日、観徳亭前で実施された。馬の進上は年次貢馬200頭、3年ごと(子․午․卯․酉年)の貢馬700頭、三明日(正朝、冬至、王の誕生日)に各20頭、三邑の長が交替する際に献馬する3頭などだった。牛は三明日に黒牛が年あたり60頭だった。その他に交易上で必要な場合には不定期に馬を集めた。各年に点検した貢馬は三明日と年次貢馬、三年ごとの貢馬として使った。当時、進上に必要な馬は433頭、黒牛20頭だった。貢馬の最終責任は済州牧使にあった。李牧使は貢馬封進の責任を果たすために差使員として大靜縣監崔東濟を任命し、馬の年齢と鬣の色艶などを確認し、進上馬を最終決定した。進上馬の点検を終えると、差使員が朝天館で風が吹くのを待って、本土に送った。馬を送る際には、必ずや強風が吹くのを確認して船を出すのだが、それは馬が重いだけでなく、一日で到着しないと馬に支障が生じるからだった。馬を船に乗せる際には、必ず重い石も一緒に乗せたのだが、それは船の均衡を維持するためだった。済州馬が到着した康津 海南の港に残っている済州の玄武岩はその名残である。

「山場駒場」も李牧使の公式巡歴(10月29日~11月12日)に先立つ10月15日に行われた。松板岳を中心に表善一帯に柵が張り巡らされ、馬追いたちが馬を追い込む姿が描かれている。馬を集めるのに必要な牧柵施設である円場と蛇場、牧場ごとに近隣の牧柵との距離、牧場との距離、牧場管理施設、水場などが表示してあり、当時の山場の姿を推測することができる。山場は朝鮮時代の済州地域の国営牧場であった10か所の所場とは別に、南元の金萬鎰の私有していた牧場に由来する。当日、山場点検のために動員された人員は6,536名、当時の済州三邑の民戸が9,543戸であったことを考慮すると、大変な数である。牧場の境界である牧柵を作る兵士であった牧柵兵2,602名、馬を集める兵士である駆馬兵3,720名、牧子と保人214名だった。その日、点検された山馬は2,375頭だった。点検した山馬の質は極めて優れていた。荒れ馬は牧柵を乗り越えて逃げてしまって、 捕まえて馴らすことができなかったと言う。「馬王」と呼ばれる山馬の痕跡は、現在の南元、表善一帯の牛馬牧場と牆垣として残っている。
   
 
 

 金吾順 (済州文化芸術財団)  contributor@jejujapan.com

記事提供:西帰浦市庁

 

 『 耽 羅 巡 歴 図 』 の 拡 大 写 真

 

「漢 拏 壯 矚」

   
 

 

「貢 馬 封 進」

   
 

「山 場 駒 場」

   
 



 

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