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山房山の「長寿の水」を 飲みに行こう
2011.12.13 (火) 牛木康男 contributor@jejujapan.com

 
   
▲ 撮影 : Susan Shain

「世界平和の島」に指定されている済州島には数多くの天然記念物が存在します。済州島の南西部の平野地帯に高くそびえ立つ鐘状火山帯で、天然記念物376号に指定・保護されている岩山を山房山(サンバンサン)といい、中腹の山房窟寺からの景観は実に壮観です。

今回は済州島の10景の一つに数えられている山房山へ行ってみました。標高395mの安山岩でできた岩山で、岩壁にはムカデ蘭や風蘭のような珍しい植物が自生しており、中腹には天然の岩窟を利用した山房窟寺があり高麗時代から祭られている仏像が鎮座しています。また、天井の岩盤から滴り落ちる水滴は長寿の水として崇められています。
済州島には多くの説話がありますが、その一つ、山房山にまつわるおもしろい説話を紹介したいと思います。むかし、創造の女神・ソルムンデハルマンと呼ばれる巨大なお婆さんがいました。漢拏山(ハンラ山)を枕に横になれば、片足は城山日出岬にかかるほどでした。枕にしている漢拏山(1950m)は、お婆さんがスコップで土を7回掘り、それを投げて作りました。お婆さんは島と陸を繋ぐという大胆な夢を持ち、古いチマチョゴリで運んでいた土が服の穴からこぼれ落ちたのが、済州島に360を越えるオルムを作りました。山房山もまた、この巨大なお婆さんによって作られました。漢拏山を作った際、山の形が気に入らず、峰の部分を手で削って西に放り投げ、それが山房山になりました。削った部分と山房山の大きさ、地質が似ており、この説話が本当のことだと想わせられます。また、「長寿の水」といわれる薬水は、山房山を守る女神・山房徳が流した悲しい愛の涙だと伝えられています。 

私が訪れた日は快晴、空も空気も澄んでいて、絶好のコンディションでした。山房山の麓にあるチケット売り場から石畳の階段を数十段登ったところには、大雄殿と記された建物や白い観音像、さらに少し進むと、巨大な金色の大仏がありました。大仏の前で靴を脱ぎ、頭を地面につけてお祈りしている人々の姿が見かけられました。5~10分ほど石段を登ると休憩所を兼ねた小さなお土産屋があり、ここでは済州島の守護神トルハルバンをはじめ、様々なお土産品が売られていました。整備された石段は少し傾斜がきつく、上るのは少し大変で、ここで1回目の少休憩を取るのがいいでしょう。 

登山途中、風化穴という、蜂の巣のように多くの穴が開いた不思議な岩を目にしました。岩石の表面の風化によってできた楕円形をした洞窟の入り口のような穴で、このような風化浸食穴をタフォニ(tafoni)といいます。穴の大きさは数10cmから数mに達するそうです。奇妙な魅力があって、思わず凝視してしまいました。ゆっくり登って、20分ほどで中腹の山房窟寺にたどり着くことができました。ここには高さ5mほどの岩窟があり本来は山房窟ですが、立派な仏像が安置されているため山房窟寺と呼ばれているそうです。岩窟の前には大きな松の木がありますが、枝の隙間から眺める竜頭(ヨンモリ)海岸と兄弟島は素晴らしく、日頃の疲れを癒してくれました。仏像もまるで綺麗な景色を楽しんでいるようでした。山房窟に陽が射す時もまた、美しいと言われています。仏前には石の器があり、ここに薬水と呼ばれる、長寿の水が貯められていました。100歳までは生きたい私。それでは、いただきます。小さいカップで1杯飲んでみましたが、味は普通の水と変わりありませんでした。(笑) しかし、私は信じる気持ちが大事だと思います。石段を登ったので、健康にもつながったと思います。下山は10分ほどで、多くの観光客とすれ違いました。「アニョハセヨ」と人々に声をかけてみるのも楽しいものです。

   
▲ 山房窟寺内の長寿の水         撮影 : Susan Shain

山房山付近には、長い年月をかけて積み重った砂岩層が見られる竜頭海岸と、オランダ人のヘンドリック・ハメルの漂着350周年を記念して開館されたハメル商船展示館などの観光スポットがあります。山房窟寺と竜頭海岸は同じ観光地区のため、同じ入場券で両方共に見ることができます。十分に歩いていける距離なので、是非足を運んでみてください。きっと自然の素晴らしさを堪能させてくれますよ。

 取材 : 牛木康男   contributor@jejujapan.com

 

山房山 
 
営業時間:5~9月(8:00~18:00
1~4月・10~12月(8:30~17:30)  
 
入場料:大人(2,500ウォン)、小人・青少年(1,500ウォン)、子供(6歳以下)・高齢者(65歳以上)・障害者(入場無料)  
 
電話:+82-64-794-2940(山房山管理事務所)

 

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