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ロマンと追憶にあふれる自然空間
コーヒーと木工芸の物語を同時に味わえる 「木工カフェ・カーペンターズ」
2011.12.08 (木) 高恩英 contributor@jejujapan.com
   

▲ (上左から)カーペンターズの公式マスコットになった延濟悳氏のピノキオ作品。延濟悳氏ご夫妻。カーペンターズのメニューはネスプレッソ(デカフェイン、ストロング、マイルド)といったように実にあっさりしている。値段はお客の気持ち次第。 上川分校の教室を改造して作られた展示場兼教育室。カーペンターズの横、木工芸を学ぶ空間、モロックバッ木工教室。カーペンターズの入口   撮影 : 高恩英

安徳面 上川里に位置する「木工カフェ・カーペンターズ」、個性的な木製の看板が掲げられた入口を通って中に入ると、我知らず深く息を吸い込む。鼻孔の奥深くまで忍び込んでくる香気あふれるコーヒーの薫とカーペンターズ独特の奥深い木の薫のせいではなかろうか。

2005年以来運営されてきた木工教室を右手に過ぎると、去る4月から開店しているこのカフェがある。木工師たちが生活し作業していた空間に作られたカフェだからと、木工師を意味する「カーペンターズ」と名付けた。内部のインテリアも黄土と杉の木、スコリアを利用して、飾り気のない清潔感を見事に醸し出している。

ここは元来、米軍の援助で作られた韓国で最も小さな倉川初等学校上川分校であった。廃校になった1993年までの30年間に毎年3•4名、総計103名の卒業生を送り出した大韓民国で最も小さな学校で、部屋ひとつを教室と教員室とに分けて使うほどに小さな学校だった。そこに新しい建物を建てて整備して、今の木工教室とカフェが開かれることになった。カフェの外壁にいまだに残っている「韓米協助」の看板と、カフェの後ろの野原に立てられている学校運営のための後援会費の記念石碑は、ここの長い歴史とそれにまつわる物語をそのままに保存している。主人もその意味をお客に説明するために、保存の努力を惜しまない。この地の旧名は「モロック畠」と言い、漢拏山のノロ鹿が子供を産む時期になると山から降りてきて、ここで子供を産み育ててからその子鹿たちと一緒に漢拏山に戻って行った。そのように、こじんまりとして暖かく、子鹿を巣立てるには最適な場所だったという。そのせいなのだろうか?今だに訪ねていくのに骨が折れる人里離れた場所であっても、明堂(風水による最高の場所)ではない明堂に生まれたカフェであり、その場所に対する主人の自負心には並々ならぬものがある。

注文を受けると主人自らが豆を挽いてハンドドリップでお客の好みに合わせて淹れてくれるコーヒーこそはその店だけの独特な魅力である。貫禄たっぷりで度量の大きい主人の気性が盛り込まれているからそうなのか?メニューもネスプレッソの3種類、デカフェイン、ストロング、マイルドだけと実に限られ、価格は決まっておらず、お客の気持ち次第で心を籠めて支払えばいいので、ますます寛げる。

ここに来れば、木工にまつわる話を逸するわけにはいかない。内部の隅々を見回すと、杉の木で制作されたまな板、茶膳(お盆)、時計、米びつなど木工教室の体験学習で作ることができる作品と、各種の可愛い小品などがカフェの片隅の壁に飾ってある。それらを見ているうちに、体験の欲求が自ずと生じるのだが、そんなときには、主人である延在徳氏に木工体験の希望を伝えれば、横にある木工教室で体験が可能である。体験は金曜日と土曜日(午前10時から午後1時まで、午後2時から5時まで3時間で1回、時間の選択は可能である)基礎クラスと自由クラスとがあって、木工芸が初めてならば、基礎クラスをお勧めする。基礎クラスは1日に3時間ずつ総計6回で150,000円、自由クラスは基礎クラス費用に材料費を加えればいいので、実に合理的である。さらに、旅行客のために、3時間、6時間、9時間と三種類のコースで、簡単な作品を作ってみる観光客体験クラスも運営されている。

木工の話が盛り上がって、作業室を見せてもらえることになった。作業室には心を込めて作られたさまざまな作品が展示されていた。簡単な作品から長期間にわたって精魂込めたものだから値段を付けがたいものまで、同じ場所に並べられていた。昔の官服にでもあるような百物文様(多産、多福などの意味を盛り込んだ文様)の卓と韓国伝統文様の卓が目を惹く。島内各地域から人々が木工を学ぼうとはるばる訪ねてくるほどに延濟悳氏の木工芸の技術はすこぶる有名である。

ここで味わえる楽しさをもう一つ上げるとすれば、主人が数十年間にわたって収集してきた昔のレコード盤から広がる何とも言えない郷愁であろう。カフェ、木工教室、教育室のどこでも、昔の音楽を聴くことができるようになっており、それもまた一つの楽しみとなっている。

ロマンと昔の追憶に満ちた自然の中の空間カーペンターズ。眼と耳が楽しむこの場所で、コーヒーと共に木工芸体験で、特別な追憶を作ってみるのはいかがでしょうか。

  

モロックバッ 木工教室、カーペンターズ(カフェ)
西帰浦市安徳面上川里4807
電話:+82-64-792-5555
 
 
記者 : 高恩英   ey7023@jejujapan.com
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